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ホームシアターの音量差が大きい理由を解説!【ダイナミックレンジ】

 

DVDとかBlu-rayを再生すると、やたら「会話」とアクションシーンの音量差が大きい作品あるよね。あれってなんであんなに音量差大きいの?

 

こんにちは、センチネルです。本記事では上記の疑問に答えます。

本記事の内容

  • DVDやBlu-rayで再生する映画の「音量差」がある理由を解説
  • VOD(ストリーミングサービス)の音量差を解説
  • テレビ放送の映画に音量差があまりない理由を解説(BSやWOWOWなどは別)

 

最初に答えを言いますが、Blu-rayDVDの音量差が大きい理由は「没入感」のため。ひいては「ホームシアター」のため。

 

DVDやBlu-rayのアクションシーンは、会話のシーンと比べて「非常に大きい」ことが多いですよね。

 

「DVD」はBlu-rayほど音量差はないソフトが多いですが、「マトリックス」などの一部のソフトの音量差が大きく、管理人は音量調整に苦労しました。

※音量差がある理由を理解した今となっては、その恩恵にあやかりまくっていますが^^;

 

マトリックスの「音量差」には当時かなり苦労した。リビングでみんなで観ていて、いきなり「ドカン!」と音量があがるのはびびったわ

 

スピーカーは、いいスピーカーケーブルを使うことで音質を強化できます。以下のものがコスパに優れて超高品質ですよ。

 

以下の記事にて「5.1ch」ホームシアターの作り方をまとめています。

>>【超簡単】ホームシアターの作り方、必要なものを全て紹介【お手頃】

 

ホームシアターの音量差が大きい=ダイナミックレンジが大きい

 

この音量差のことを「ダイナミックレンジ」と呼んでいて、ダイナミックレンジが「大きい」ほど音量差が大きくなります。

 

ダイナミックレンジの特徴

  • ダイナミックレンジが小さい=テレビ放送品質。聞き取りやすい
  • ダイナミックレンジが大きい=Blu-rayやVOD品質。音量差があって、迫力がある

 

例えば、テレビの音声(放送音声)は非常に聞き取りやすいですよね。

 

あれは、放送するにあたってダイナミックレンジが「小さくなる」ように加工しているから聞き取りやすいのです。

 

しかし、ダイナミックレンジが「小さい」と言うことは、元のデータの「音量差の部分」を削りまくっていることにもなります。

 

つまりテレビ放送の作品は、音量差分のデータが「ごっそり」なくなっていること。音質自体がVODやBlu-rayに比べると「ずっと悪い」ということになる

※聞き取りやすいと言うことは、聞きやすく「元データ」を削り、加工しまくっていると言うこと

 

反対に、ダイナミックレンジが「大きい」Blu-rayは、テレビ音声のように「元データ」を削ったり加工してはいません。

 

テレビ放送よりも音量差が大きく「聞き取りにくい」と感じますが、それは逆に原音そのままの「高音質で再生している」ということです。

※VODも音質はいいですが、ピュア音声のBlu-rayと違って「圧縮・加工」した音声。聞き取りやすさはテレビよりBlu-rayに近い

 

テレビは「高音質」ではないけど聞き取りやすい。Blu-rayは基本的に「元データ」そのままの超高音質で聴けるけど、ダイナミックレンジが大きいので音量調整に苦労する

 

VODはブルーレイ寄りのダイナミックレンジで、高音質でセリフも聞きやすい。現代だとこれが一番求められているのかも

 

とはいえVODの音質も凄い。

>U-NEXTの「ドルビーアトモス」対応作品を再生!【VODも凄い】

 

ホームシアターの音量差が大きい=ダイナミックレンジが大きいとどんな経験ができるか

 

ダイナミックレンジの「小さい」テレビ放送の方が音量差が小さく、いきなり音量が大きくなることもないので「近所迷惑」などを考えずに作品を見ることができます。

 

とはいえ、ダイナミックレンジが小さいと「迫力不足」になります。雑な表現をするなら「拳銃と戦車砲」が同じ音量に聞こえるということ。

 

つまり音が均一で「盛り上がり」が一切ないので、音響的な迫力や感動を得ることができません。

 

なのでどんな音でも、「メリハリのない均一な音量」でしか聴けない。

 

特に迫力を求めてBlu-rayなどをホームシアターで見ている人にとっては、ダイナミックレンジが小さく「均一な音」というのは耐えがたい要素

 

映画特有の迫力は「サラウンド」による音響に囲まれた感覚も大事ですが、ダイナミックレンジが大きいことによる「音量差」もとても重要です。

>ホームシアターの「サラウンド」の意味を分かりやすく解説!【初心者向け】

 

先程の例で言うとBlu-rayでの「拳銃」の音は小さく、「大爆発」の音は爆音に設定されていることがほとんど。

 

そのシーンで起こっている情報を「音響」でも補完することで説得力をもたせます。

※均一な音量だとシーン自体の説得力ゼロ。どんな爆発も「セリフ」と同じ音量になるので不自然

 

音量差があることによって、製作者が「音響」に込めたメッセージや表現を拾うこともできる

 

それによって「これが伝えたいことなのか!」とわかるシーンも多いですよ。

 

どのように「工夫」された音響であるかも感じ取れる。もちろん迫力を出すためにも「音量差」は重要で、映画の没入感も上がる

 

最近はゲームでもダイナミックレンジの設定が調整できるしね。没入感をもたらすためには「欠かせない要素」とされているいい例だよ

 

ゲームの没入感も、音量差があることによってさらに増すします。

>モンハンワールドのサウンド設定のオススメはこれ!【ホームシアター用】

 

ホームシアターはステレオと5.1chでダイナミックレンジの威力=音量差が変わる

 

2.0chのステレオ音声か5.1chなどのホームシアターかで、ダイナミックレンジの「大小の威力」がまるで違います。

 

一部のVODでもステレオ音声は主流で、テレビ放送ほどではないにせよダイナミックレンジは「小さめ」に設定されています。

※小さめとはいっても、テレビ放送よりは数段迫力が上ですが

 

ステレオ音声をドルビーアトモス風に変換できる「ドルビーサラウンド」を使ってVODのステレオ音声を聴いた場合、5.1chで聞いてるように錯覚するほどの迫力を得られる

>>ドルビーサラウンドって?「アトモス」とは違う立体音響を解説!

 

対して5.1ch対応作品をホームシアターで視聴した場合、ダイナミックレンジが半端なく大きいので「暴力的な音響」に驚かされるでしょう

 

これはBlu-rayだろうとVODだろうと同じ。まさに最高の没入感!

 

この没入感を味わいたいので、ホームシアター好きは1本4000円前後する「Blu-ray」や「UHD Blu-ray」を購入するわけです。テレビで同じ作品を放送しても、Blu-rayとは音の「質」そのものが違うわけですよ。

※現在のテレビ放送は映像こそBlu-rayと並びますが、音質は全く及びません

 

テレビ放送は見やすいけど、Blu-rayと音響のレベルが全く違う。そりゃホームシアター好きが迫力を求めて「高いディスク」を買うわけだ

 

ダイナミックレンジを小さくして映画を見ることは、製作者の意に反してる。音響の「大小」に込められた製作者のメッセージを拾うのだって面白いのよ

 

ホームシアターの音量差=ダイナミックレンジは任意で調整可能

 

持っているAVアンプテレビにもよりますが、ダイナミックレンジは任意で「効果の大きさ」を設定することができます。

 

詳しくは機材の説明書を読んでみてください。とはいえ、おおよそ設定出来る項目は予測できるので、下にメモっておきます。

  • ダイナミックレンジ「大」:音量差そのまま
  • ダイナミックレンジ「小」:小音量と大音量の音量差を小さくする
  • ナイトモード:Blu-rayなどを夜間小音量で聞いていても、セリフがはっきり聞こえる

 

ただし、この設定をしても「反映」されるのはドルビーデジタル系列の音声収録作品だけ。

>ドルビーデジタルとは?わかりにくい用語を解説!【初心者向け】

 

なぜかドルビー以外の音声フォーマットである「DTS系列」や「リニアPCM」などは、いくらダイナミックレンジの設定を変更しても「一切」反映されません。

 

ホームシアターではなく、テレビで直接ドルビー系での音声収録作品を見る場合でもやることは一緒。ただ、その場合はAVアンプ側ではなく「テレビ」そのもので音量差の設定を変更します

 

ちなみに、音量調節には「AVアンプ」が欠かせません。アンプの役割や選び方は下記で解説しています。

>>ホームシアター用「AVアンプ(レシーバー)」の役割と選び方を紹介

 

ダイナミックレンジは「任意」で設定変更可能だけど、ホームシアターでは「AVアンプ側で変更」して、テレビで直接見る場合は「テレビ側で変更」する必要がある

 

その設定が反映されるのはドルビーデジタル系列の音声収録作品だけ。DTSやリニアPCMは設定変更しても反映されない

 

ホームシアターの音量差が大きい理由を解説!【ダイナミックレンジ】 まとめ

 

最後に、本記事の内容をまとめます。

 

ダイナミックレンジの説明

  • DVDやBlu-rayで再生する映画の「音量差」がある理由を解説
  • VOD(ストリーミングサービス)の音量差を解説
  • テレビ放送の映画に音量差があまりない理由を解説(BSやWOWOWなどは別)

 

要約すると、没入感や迫力を持たせるためにBlu-rayでは「ダイナミックレンジ」を大きくしていて、テレビ放送では聞き取りやすいように「小さく」している。VODなども一緒。

 

ステレオか5.1ch(ホームシアター)かでダイナミックレンジの威力が全く違うので、自分の視聴環境にあったものを選択していきましょう!

 

スピーカーは、いいスピーカーケーブルを使うことで音質を強化できます。以下のものがコスパに優れて超高品質ですよ。

 

以下の記事にて「5.1ch」ホームシアターの作り方をまとめています。

【超簡単】ホームシアターの作り方、必要なものを全て紹介【お手頃】

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ではでは〜

 

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